ここしばらくのお気に入りで見ている「ソーイング・ビー」という番組がある。
イギリスBBC制作のコンペティション番組で、イギリス各地の予選を勝ち抜いた裁縫好き10人がナンバー1の称号をかけて争う。
わたし自身は裁縫をしないので、テクニック的な面で番組を楽しむことはできないけど(つまり、どれだけすごいかがよく分からないのだけど)、できあがった作品を見るのは楽しいし、出場者たちはみんな個性があって、それぞれに裁縫にかける想いやドラマがあり、それを見ているだけで楽しい。
1シーズン6~8話くらいあり、1エピソードでそれぞれ3つのお題に挑戦する。
1つ目のお題が「型紙に沿って正確に作る」こと。
2つ目のお題が「リメイク」。
3つ目のお題が「モデルに合わせた服作り」。
それぞれのエピソード毎にテーマもある。
なので、各お題の内容をそのときのテーマに沿ってカタチにしなくてはいけない。
時間制限も厳しいので、いつもみんなバタバタ。
手が震えるくらい緊張しながらも作品を仕上げていくさまを見ていると感心してしまう。
そして、ここがイギリスらしいなあと感心するのが審査員のジャッジ。
老舗テーラーのパトリックと裁縫講師の女性(最初メイ→途中からエズメ)が審査するのだけど、じつに公正、というか容赦ない。
実力のある出場者でも作品のできが悪ければ容赦なく落とされてしまう。
優勝候補にみなされていた人が、たまたま苦手なテーマに当たり、作品の出来がよくなかった場合なんかに、日本人の感覚だと「でも、この人実力あるからなぁ…残してあげようか」などと思ってしまいそうだけど、できが悪ければそれまで。
だから結果は実力どおりとならないこともあって、そこが面白いところでもある。
そして、最初は技術面でほかの出場者に劣っていた人が、番組を通じて成長してみんなに負けないテクニックを身に付けていくところも面白い。
こんなのを見てるとちょっとだけ裁縫も面白そうって思ってしまう…
結局やらないんですが…💦