
3月13日にNetflixにて公開された『アドレセンス』(イギリス)。
史上最多の2週間で6630万回再生、イギリスで制作されたNetflixのドラマシリーズとしてはすでに「もっとも視聴されたシリーズ」となっている。
批評家からの評価も非常に高くて見てみたいなぁと思っていた。
3月いっぱいまで「Hulu&Disney+」の契約があったので、4月になって即ネトフリに再加入。次女と見ることにした。
1日から見始めたけど全4話なのであっという間に見終わった。
このドラマの特徴は1話まるまるワンカット撮影されているということ。「カメラを止めるな」状態で場面の切り替えがないので、画面の緊張感がすごく見ているこちらも気が抜けない。
13歳のジェイミー(オーウェン・クーパー)が同じ学校の女の子を殺害した容疑で逮捕される場面からストーリーは始まる。そこから今イギリスで(というか世界中で)問題となっているさまざまなことが事件にも影響していることが分かってくる。
全体として非常に面白いドラマなんだけど、とくに圧巻だったのは第3話。
この第3話は完全にジェイミーともう一人の登場人物の会話劇なんだけど、はりつめた緊張感のある会話の流れから最後にジェイミーが吐露する心情が「何を言ってるの?」という信じられないようなもので…。もうほんとうにスリリングで最高だった。
そしてこの膨大な量のセリフをワンカットでやりきっただけでなく、圧倒的な演技力を見せた主演のオーウェン・クーパーはすごい!
普段はあまり人にモノを勧めるということをしないことにしてるんだけど(人からすすめられるとかえって見たくなくなる不思議な現象があるので)、このドラマは思わず夫や長女に勧めちゃいました💦
イギリスのドラマはいろいろ好きなものがあるけど、これは間違いなく3本の指に入る傑作だわ。
とはいえ、内容的に非常に重い作品であることは間違いなく、とくに第4話は見ていてただただつらかった…
でも、世界を分断しかねない深刻な問題を扱ったドラマなので、ぜひ多くの人に見てほしい。