運転が上手いとよく褒められる。
「ベテランドライバーみたいな運転やな」と言われたこともあるし（年齢的にはそうだけど、走行距離を考えると微妙）新車に試乗した時もカーディーラーの営業さんから「奥さん、運転上手いですね」と感心された。（夫は何も言われなかったのですねていた。）
自分ではよく分からないけど、運転が上手いと思わせる何かがあるらしい。
「運転が上手い＝運転が好き」と考えられがちだけど、実際のところわたしは運転が好きではない。むしろできるだけ避けたいと思っている。だから夫と車に乗るときは夫に運転してもらうし、誰かと連れ立って出かけるときに自分が運転手になると、とても憂鬱だ。
「わたしペーパードライバーやねん」とうそぶきたいが、車を使わないと日常生活がいろいろ不便なので、そんなすぐバレる嘘もつけない。
なぜ運転が嫌いかというと一つにはわたしがかなりの方向音痴である、ということがあると思う。初めての場所に一人で行くのは怖くて無理だし、ナビの指示も混乱するので苦手だ。
二つ目はわたしがかなりのビビりであるということ。車線変更の時も何回も確認してしまってかえって危険なのでは？と我ながら思う。
でも「よほど後続の車を信頼していらっしゃるんですね」と言いたくなるような無理な割り込みをしてくる車を見るにつけ「命知らずやな～」と思わずにいられない。自分は命知らずかもしれないけど、こちらはそうではないのだからやめてほしい。
もっと自信を持って運転したいのだけど、ハンドルさばきとは裏腹にわたしの内心はいつもビビっている。「わたしは運転が上手いんだから大丈夫」と自分に言い聞かせてみるものの、自信満々に運転できる日はきそうにない。できるだけ車線変更しないですむように運転する日がこれからも続くと思う。
