先日行った「みうらじゅんフェス」にて購入した本『マイ仏教』を読んだ。
以前読んだ『さよなら私』にも書かれていた、わたしも大いに共感する「自分なくし」という考え方がこの本にもチラホラ。
「自分探し」というワードがやたらと踊ってる世の中だけど、自分なんて探さなくても生まれつきあるもんだと思う。「無くて七癖」というように、どんなに癖のなさそうな人でも付き合ってみるとそれなりに癖がある。それが個性ってもんだよね。
だからむしろ「自分」なんて探さないで、「我」を抑えて人に合わせてみたほうが世の中うまくいくと思う。もちろん我慢ばっかりするのはよくないから、そのへんはほどほどに。何事もバランスが大事。「中庸」の精神。
「是」か「非」か、みたいな考え方はほんとよくないと思う。
なんでもバランス取りながら、めんどくさいけど、その都度その都度やっていくのがいいんじゃないかな。
それに昔見た「ホンマでっかTV」に出ていた(今も出ているかも、ここ数年番組を見ていないので)心理学者の植木先生もおっしゃってたけど、「確固たる自分」というものはないらしい。付き合う相手、そのときの状況で態度や言うことが変わるのが人間で、だから過去に言ったことと、今言っていることが違っていても当たり前なんだって言っていた。
うん、うん、確かに「10年前はこう言ってたでしょ」なんて言われても困るよね。10年も経てば考えも変わる。
「確固たる自分」がないんなら、ますます自分を探す必要はないなーってその時も思った。
とはいえ、あまりにも玉虫色に態度が変わる人を見るとちょっと信用できなくなるけどね…。やっぱり何事もほどほどだよね。
いくら考えが変わると言っても「舌の根も乾かぬうちに…」は、はしたない気がする。
などと、いろいろえらそうなことを書いてしまったけど、現実は身勝手なことしたり、「我」を抑えられずついいらんことを言ってしまうんだよね…。
そんな自分に日々言い聞かせていることを書いてみたまでなので、「こいつ、えらそうだなぁ」なんて思わないでくださいね。