思いつくままに日暮らし

とりあえず始めて何も決まっていません。思いついたことをあれこれ書いていく予定です。

「ただいま」は明るく言ってほしい

あるママ友と会う。
うちの母も比較的早くに亡くなっているけど、彼女のお母様はさらに若く40代で他界されている。お互い子育てで頼る人がいない環境で、子供が小さいうちはつらかったね~なんて話をたまにする。
どちらも父親が健在というところも一緒。奥さんに先立たれると男の人は弱って後を追うように亡くなる…なんて話もよく聞くけど、わたしたち2人の父はそんなこともなく元気だ。

彼女がよく「○○ちゃんのお父さんの話聞いてると、うちの父親によく似てるねんな」と言ってくる。わたしも彼女のお父さんの話を聞いているとそう思うことがある。
似た者同士なのね。

 

今でこそ父との仲も良好で、父に長生きしてもらいたいと思っているわたしだが、若い時はそんなことはなかった。むしろ父のことは嫌いだった。典型的な亭主関白で家のことは何もしないし、外面がいいせいでストレスがたまるのか、家ではたいてい不機嫌だった。父が大好きな野球を見るためにわたしたち子供はテレビを見ることが許されていなかったり、子供のわたしの目からみると理不尽なことも多かった。

 

それが今は、ストレスでいつも不機嫌だった昔が嘘のように好々爺になってる。
いつもわたしたち家族を気遣ってくれるし、会えば喜んでくれる。
妹と「お父さん、ほんまに仕事がストレスやったんやな」と言っている。

 

とはいえ、同居すれば何かとぶつかるだろうことも分かっている。「三つ子の魂百まで」ではないけど、人間本来の性質はそうそう変わるもんではない。
たまに会うからお互い優しくなれるんであって、同居なんかしたらすぐにお互いの本性がでちゃうだろうなと思う。
本当に適度な距離って大切。

 

どうかいつまでもこの距離が保てますように…。

 

ところで最近ひとつ気になることがある。それは長女が昔の父に似ているところがあること。
昔、父が家に帰ってきたとき、「ただいま」というその声がもう機嫌が悪い。家族全員その声を聞くと、あぁ、また機嫌が悪いなと怖れをなしたものだ。
長女も帰宅したとき「ただいま」の声が機嫌が悪いことが多い。特にバイトで遅く帰ってきたときは声がイライラしている。こちらが努めて明るく「おかえり、お疲れさんやったなぁ」と声をかけてもむっつりしている。

 

そりゃ、あなたも疲れてるだろうけど、こっちだってあなたの晩ごはんの用意をすべく待ってるんですよ、少しはありがとうの気持ちはないの?と言いたくなる。

 

とはいえ、父とは違って子供に対して怖れることはないし、お風呂から上がると長女も機嫌がよくなっているので、こちらも「腹立つなぁ」と思っていても、ついつい許しちゃうんだけど。

 

それで眠いと思いつつ、長女の晩ごはんに付き合うことになる。疲れて帰ってきてもわたしに話し相手になってほしがるところも、なんか可愛げがある。
わたしなら疲れてる時は一人でドラマでも見ながら食べたいもんね。

 

さて、わたしと長女の親子関係はどうなっていくのか?
昔は険悪だった父とも今は仲良くやっている。長女とは今も仲良くやっているのだから、この関係がずっと続く…と思いたい。