思いつくままに日暮らし

とりあえず始めて何も決まっていません。思いついたことをあれこれ書いていく予定です。

小沢健二

今週のお題「かける」

 

 


「No music  No life」なんて人もたくさんいるだろうけど、わたしはそうではない。
どちらかと言うと音楽が無くても平気だし当然疎い。特に好きなアーティストやバンドもいない。その唯一の例外がオザケンだ。

 

オザケンの歌はとにかく歌詞がいい。言葉が美しいし、情景が目に浮かぶ。そしてその景色はまるで絵のようでうっとりする。

 

オザケンは東京の街のことをよく歌う。わたしはずっと地方在住で東京には十回くらいしか行ったことがない。だからオザケンの歌う「東京タワー」「晴海ふ頭」に東京の人がどんなイメージを持っているのかは分からない。
でもそんなことは問題にならない。(これってわたしの感想ですけど)オザケンの目線は地元の人のそれというよりは、遠い町から東京を想っているようなノスタルジーに満ちているので、聴いていてただただうっとりするのだ。そして歌詞にでてくる素敵な女の子を勝手に自分に置き換えて、90年代の若かった自分を美化したりしてる。

 

やっぱり思い出には勝てない。だからわたしは一生オザケンが好きだと思う。

 

2020年、コロナ禍でのコンサート(ライブではなくコンサートと言いたい年代)は延期されて2022年になった。そのコンサートの中でオザケンは「90年代からずっと僕の曲を聴き続けてくれているみなさんに感謝します」と言ってくれた。とても嬉しかった。

 

90年代には王子様だったオザケン。今はしっかりおじさんになっちゃったけど、しっかりおばさんになっちゃった私たちもこれからも一緒に時をかけていきたい。

 

今ここにある この暮らしこそが 宇宙だよと 今も僕は思うよ なんて奇跡なんだと(「彗星」小沢健二より)