2024.1.14（日）
前回に引き続きパートのお話。
そんなわけで授業が始まる２時間近く前に塾に向かった。
通用門がないので、生徒や保護者の方と同じ正面から入る。ほかの先生が見慣れぬわたしを見て保護者と勘違い。「何かお聞きしてますか？」と声をかけてくる。
これ気まずいから通用門ほしいわー。
まぁ、そのうち顔を覚えてくれるか。
それにしても塾に入る時何と言えばいいのか毎回悩む。
時間的には午後だけど「こんにちは」はおかしい気がするし、「おはようございます」も芸能界かよ！って感じだし。
結局「お疲れさまです」みたいなことをごにょごにょ言う羽目になる。なんと挨拶したらいいか誰かに勇気をだして聞いてみようかな？
「今日からベーシッククラスを受け持つ○○です」
と言うと、奥の方から「ああ」という感じで岡崎体育似の先生が教材やプリントを手に近づいてきた。
岡崎先生（もちろん仮名）は過去にベーシッククラスを受け持ったこともあるとのことで、ざっとではあったけど一通りの説明をしてくれた。
「…こんな感じなんですけど、きょうの国語は僕が授業したほうがいいですか？」
「そうですね、できたら見せていただけると助かります」
「算数の時間は僕もほかの授業があるんで一人でお願いします」
「分かりました」
その後教室に移り機材の使い方などを教わる。
「とにかくこのクラスはね…何ていうか、まぁ騒がしいんですよ」
「ああ、元気なんですね」
「元気っていうか、元気過ぎるんですよ」
（いきなりネガティブやなぁ…）
座席表を見ながら…
「こいつがややこしいんですよ…あ～こいつもちょっと…」
（さらなるネガティブ情報…やめて～最初から偏見を持ちたくない）
ここでは書けないけど、その後（わたし的には）問題発言もあったりして、これ以上説明を聞くのはちょっと…という気持ちになった。
肝心の授業のほうはというと…
まず授業の導入部では生徒の集中力とやる気アップのために声を出したり、瞬間的に答えさせるようなカリキュラムが組まれている。
和歌を詠ませたり、四字熟語をやったり、フラッシュ部首といって素早く部首カードを見せて答えさせたりする。短文の音読、漢字の小テスト。あとは各自テキストをやる。
その間は質問に答えたり、やる気がなくてダラダラしてる子に声かけなどをする。
いよいよ算数の授業では先生デビュー。
「今日からこのクラスを担当する○○です。よろしくお願いします」と言うと
「また代わったんや、よう代わるなぁ」とするどいツッコミが💦
フラッシュ暗算（画面に次々でてくる数字を足していく。わたしも頭をフル回転させて計算）、カードをめくりながら出てきた数字に掛け算や引き算をさせるゲーム？、数字のクイズみたいなことをしながら子供たちの気持ちを盛り上げていく。
（こちらは授業の流れを書いたプリントを見ながら必死💦）
この時間は子供たちも楽しいみたいでおおいに盛り上がる。
最後はタイムを計りながら百マス計算。
その後は国語同様、各自テキストをする。算数は苦手な子と得意な子の差が激しくて、さっさと終わっちゃう子もいれば、分からなくて全然手が動かない子も。
ただわたし自身に全然余裕がなくて、ちゃんと見てあげられなかった…
といった感じでバタバタしている間に初めての授業は終了。
いやー忙しかった！
これも回数をこなすと慣れていくのかな？
そして塾に対する文句ばかり言ってしまうけど、びっくりするくらい備品がない。
子どもたち一人一人にファイルがあるんだけど、ファイルの存在しない子がいたので
「ファイルがない子がいるんですけど」と聞いたら
「あぁ、最近入ってきた子だから…」と言われた。３か月前に入塾してるんだけど、３か月って最近なの？
「ファイル作っていいですか？」と聞くと
「今ファイルがなくて」とまさかの返事。
紙ファイル１枚ないってどういうことだい？
そういえばファイルじゃなくて、１００均で売ってるコピー用紙のプラの袋がファイル代わりの子もいたな。これ多分前任の先生がファイルがないから仕方なくそうしたんだろうな。
「先生（わたしのこと）ストップウォッチ持ってますか？」
「ホワイトボードマーカーありますか？」とか、当然塾で用意してほしいものさえ、こちらに持っているかどうか聞いてくる。
あのね、時給で働いてる身なのに備品代まで出したくないわ。
わたしは何としても塾のものを使うよ。
初授業が終わってホッとしたけど、まだ塾に対してはちょっと不信感。
でもあんまり悪く思うと自分がしんどくなるのも事実。
それにほかの先生方はみんなすごく忙しそうで、きっと余裕がないんだろうな、というのも見ているだけで伝わってくる。
まぁ、なんとか頑張ってみよう。少なくとも試用期間の間はね。
