思いつくままに日暮らし

とりあえず始めて何も決まっていません。思いついたことをあれこれ書いていく予定です。

和顔愛語(わげんあいご)

『和顔愛語』

これは次女が中学生の時、国語の先生がご自分の名刺の裏に書かれていた言葉である。
字面からなんとなく意味は分かるけど、恥ずかしながら初めて聞く言葉だったので意味を調べてみた。

 

ー和顔愛語ー
和やかで温和な顔つきや言葉つき。穏やかで、親しみやすい振る舞いのこと。▽「和顔」はやさしげな顔つきのこと。(goo辞書より)

 

もともとは仏教用語で、『無量寿経』という経典に出てくるらしい。
笑顔で愛情のこもった言葉で話そう、ということのようだ。

 

その国語の先生は、国語の先生なのに漢字をよく間違ったり、音読をつっかえたり、話を聞いているとそんな先生で大丈夫なん?って言いたくなるような先生だったけど、次女は大変気に入っていた。

いろいろミスも多く、次女も毎回テストの点をつけ間違われたりしていたらしい。だから生徒の中には先生のことを嫌っている子もいたみたいだけど、次女はよくその先生の話をしていた。どうして先生のこと好きなん?って聞いたら「やさしいから」と言っていた。
「和顔愛語」の言葉どおり、いつも優しい笑顔を浮かべている方だったようだ。

 

その先生は学生時代も決して勉強が得意だったわけではなく、でも先生になりたくて努力されたんだとか。教員採用試験にも2度ほど落ちたり、高校時代はイジメられたこともあったらしい。
いろいろ挫折も経験されている先生だからこその優しさがあったのだと思う。

 

やさしさがあるっていうのはとっても大事なことよね。

わたし個人的には少々ミスがあってもこういうやさしい先生がいいし、そういう先生が好きな次女のことも「分かってるやん」って思う。

 

そして高校生になった次女は今、保健を教えにきている嘱託のおじいさん先生を気に入っている。おそらく70代と思われるその先生はとにかく発言が面白い。定年退職後の嘱託勤務でご本人も気楽な気持ちでいらっしゃるのか、自由奔放な発言をされている。
次女がよく物まねをしてくれるんだけど、ご本人を知らないのにその発言だけで面白い。

 

どうもわたしたち親子はきちんとした人より、そうじゃない人に惹かれるようだ。
ちょっと欠陥があるけど、愛嬌のある人。
なんといってもこっちも欠陥だらけの人間だし。ちゃんとした人って相手にもちゃんとするように求めてくる人が多いから、疲れちゃう。
昼間っから海外ドラマ見てても、お昼寝してても、誰にも迷惑かけてないんだからそれでいいやんって思うタイプだからなぁ。

でも大事なことは「愛嬌がある」ってこと。
わたしの場合ちょっと愛嬌に欠けてるので、そこは気をつけないといけないな。
『和顔愛語』を心していこう。