最近はいろんなことが手軽になっている。
たいていのものがネットで買えるし、子供の大学の授業もオンラインが中心。
便利なんだけど、その分手に入れる楽しみとか、現地に行く楽しさとかが薄れていると思う。
今では考えられないことだけど、わたしが若い頃はカプリチョーザの関西一号店が大阪にできたというのでわざわざ食べに行ったりした。
スタバの関西一号店ができた時も。
タイ料理が流行れば食べに行ったし、チャイが流行った時も…
…と食べ物のことばかりになってしまったけど、映画だって今みたいなシネコンではなく大劇場スタイルだったので、映画は都会に見に行くものだった。
今は映画も郊外のモールに見に行くもので、日常の延長線上にある感じ。
手軽でいいんだけどワクワク感はない。
だから今の子たちは何をするのも手軽でうらやましいなぁと思う反面、非日常を味わえる機会がすごく減ってるんじゃないかと気の毒にも思う。
それにお店で見かけて「これ、いいなぁ」と思った物も、ネットで検索するとオンラインショップでもっとお安く手に入ることが分かったりする。
そうするとお店で買うのがあほらしくなって、まぁいいかと結局ネットでも買わなかったりする。
いつでも買えると思うと買わない。
ネットだからこそついポチっちゃうこともあるだろうけど、やっぱり現物を手にしてお財布からお金だして買う満足感にかなわない気がする。
いろんな流行りものもSNSであっという間に広まり、あっという間にすたれていくので、もはやついていく気もしない。
便利になった世の中をありがたく思うことのほうが多いけど、ちょっとしたワクワク感を味わえる機会は確実に減っている…と思う。