思いつくままに日暮らし

とりあえず始めて何も決まっていません。思いついたことをあれこれ書いていく予定です。

繊細な人への処方箋

手洗い 石鹸


ママ友に長年心療内科に通っている人がいる。
「なぜ通い始めたのか」とか詳しいことは知らない。ナイーブな話だからこちらから根掘り葉掘り聞くわけにもいかず、彼女が話してくれることを聞いているだけだから情報は断片的。

 

でも、彼女が長年家庭内別居の問題を抱えていることは知っているから、おそらくそのへんがきっかけなのかなと思っている。

 

わたしにとって彼女はブラックユーモアが通じるありがたい友達。ブラックユーモアって人によっては眉をひそめられるので、誰にでも言うわけにはいかない。そのへん彼女とはお互いギリギリのユーモアを言い合えるのが楽しい。

 

まぁ、ユーモアと思っているのは当人たちだけかもしれないけど…

 

そんな彼女だけど、いろいろ傷ついて心が弱っていた時期があって、そんな時に心療内科の先生から「他人を気にしすぎ」と言われたらしい。
「他人を気にしすぎる人」にやってみてほしいこととして、彼女がお医者さんから勧められたのが…

 

『ちょっとした迷惑をかけること』
(少しくらい迷惑かけても案外大丈夫ってことが分かれば、必要以上に気を遣いすぎることがなくなるらしい。)

 

具体的には

  1. 100円のものを買うのに1万円札を使う。
    うん、それくらいならわたしにもできるな、と思う。まあ、わたしはそもそも他人を気にしすぎることはないんだけどね。
  2. タクシーに乗り込んでから「やっぱりいいです」と言って降りる。
    お~これはなかなかにハードル高い…と思う。もし降り際にタクシーの運ちゃんに「チッ」て舌打ちされでもしたら、余計に神経すり減らすんじゃないだろうか?
  3. 人に道を聞く。
    これって迷惑行為なのか?と思ったけど、これもありらしい。

わたしが話を聞いた時点では彼女はまだ実践していない、とのことだった。それに実はもう通わなくてもいいんだけど、先生に話を聞いてもらうのが癒しになってるからやめられないとも。

 

そっか、心療内科の先生って優しく話を聞いてくれるから、診察が癒しになるんやなぁ。確かに慰めてほしくて友達に話してもかえって傷つくこともあるもんね。その点相手はプロだから、傷つけられる恐れがないし、友達と違って多少の恥もさらしやすいし。

 

彼女がこんな話をしてくれるのは、わたしも彼女に恥をさらしているからで、ブラックユーモアだけでなく、恥をさらせる相手でもある。

 

わたしは繊細な人ではない。けど潔癖症で、自分でもめんどくさいと思いつつ気になることがたくさんある。友達もわたしのことを「潔癖症」と認識しているけど、そのことで気を遣ってもらったことないんだよね。彼女は「潔癖症」のわたしに配慮してくれる唯一の人なのだ。

 

そういうところがやっぱり繊細だなぁと思ったのだった。