先日10年ぶりくらいにイケアに行った。
子供部屋の模様替えをするためである。今まで使っていたカラフルでポップな家具が子供たちの趣味に合わなくなってきたので、オンラインショップで色々探していたんだけど、やっぱり実物を見て買いたい、ということになり、じゃあ、一回イケアに行ってみるか、ということになった。
楽しみにする子供たち。
しかしわたしには嫌な記憶があった。それは、イケアまで行くときよく道に迷っていたということ。いつも大阪の鶴浜のイケアに行っていたのだけど、なぜか夫が高速の乗り換えを間違えたり、降り口を乗り過ごしたりしてすんなり行けた試しがなかった。そのたびに車の中に流れる不穏な空気。その記憶がよみがえったのだ。
そこで、わたしは「今度は神戸の方に行ってみない?」と提案した。調べてみるとわりとシンプルな道順だったので、これなら間違える心配もないだろうと思ったのだ。そして実際今回は迷うことなくイケア神戸に着いた。
楽しく買い物をして、お目当てのものも手に入れて大満足の帰り道。やはりというか、まさかというか、高速への乗り場までの道で迷ってしまった。明らかに来た道と違う道を走るわたしたち。
こういうことがあると『どうして男のくせにこう方向音痴なんだろう』という嘆きがわたしの心の中に湧き上がってくる。いやいや、そういうジェンダー的な役割を押し付けちゃいけない、方向音痴なのに運転してくれてるだけでも感謝しなきゃ、と思おうとするものの、実際はイライラしてしまう。
結局ナビがうまく使えない夫のために、わたしがナビの指示をしっかりと聞き、目で確認して夫に伝えて、無事高速には乗れた。その時もふと『よそのだんなさんだったらこんなことないんだろうなぁ』とか思ってしまった。
ふだんはリベラルなつもりでいても、こういう時に古いジェンダー的価値観にまだまだとらわれてるなぁ、と思う。男とか女とかじゃなくて、苦手なものは苦手ってだけのことなのに、ついそこに『男のくせに』とか余計なこと思っちゃうのよね。
逆に『女のくせに』って言われたらめっちゃ腹立つと思うんだけどね…。
というわけで、思いがけず反省することになった一日でした。