思いつくままに日暮らし

とりあえず始めて何も決まっていません。思いついたことをあれこれ書いていく予定です。

情熱を燃やすもの

うちの子たちはわたしに似てあまり物事に積極的ではない。
学校の行事とか部活とか何でも消極的に取り組んでいる。親としてはもう少し積極的に参加して、青春時代を楽しんでほしいと思うこともある。

でも、正直言うと仕方ないかな、とも思う。なんといってもわたしの子なのだ。そして夫の。夫婦そろってこれといった趣味も特技もない、無趣味無特技な2人。
わたしは海外ドラマを見ることとコーヒーを飲むことが唯一の楽しみみたいな人間だし(ここ1年はブログを見る楽しみもできた)、夫も晩酌だけを生きるよすがとしている。こんな二人の子供がアクティブなわけないわな。

しかし今日わたしが人様のブログを眺めていると次女が声をかけてきた。
「ママ、ブログ書いてるん?えらいやん」と。
(いや、今は見てただけやねんけど…と思いつつ)
「まあ、細々とね」
「でも続けてるやん。最近ストレッチもがんばってるし」
「まあね、実は1年たってん」
「えーすごいやん!」
その後少し沈黙したあと
「わたしはなんも続かへんわ…」と言い出した。

なんも続かへんというより、なんも始めてないやん、というツッコミは置いといて…

 

お!これはチャンス到来じゃない?
何か情熱を燃やせるものを見つけたら?と勧めてみようか。

「何かやりたいことないの?」
「うーん…」
「でも将来海外で働いてみたいって言ってなかった?」
「まあ、そう思うこともあるけど」
「じゃあ、とりあえず英語の勉強とかがんばってみたら?」(ほぼわたしの願望)
次の瞬間次女は真顔になり、スーーーーっと自分の部屋へ行ってしまった。

 

どうやらわたしの提案は失敗したようだ。
そりゃそうだ。やりたいことは人に言われて見つかるもんではない。
でもわたし同様海外ドラマ好きで、ゴシップガールとか見てニューヨークに行きたがってるのになぁ。
それに親のわたしが言うのもなんだけど、次女はお勉強ができる子なので、本気を出せば英語もペラペラになるんじゃないかと期待してるんだけど。
しかしわたしのよこしまな考えが透けて見えたのか、共感は得られなかった。

 

そういうわけで家族の誰もこれといった情熱を持っていないけど、まあまあ幸せに暮らしている。そのことに満足してしまうから何も見つからないのかもしれない。

レオネロ・スパーダによる「放蕩息子の帰還」のしおり。赦しの精神がクリスマスを思わせるので何となく。