娘が買ってきた新潮社のプレミアムカバーの「さくらえび」(さくらももこ著)
「ちびまる子ちゃん」をリアルタイムで読んでいたわたしだけど、さくらさんのエッセーを読むのは初めて。まる子のあのシニカルな世界観が広がっているのかな、と思いきや、びっくりするくらい普通の日記だった。
あいかわらず父の「ヒロシ」は大活躍。
あれだけネタを提供してくれたら、少しくらい腹がたつことがあっても許せそう。
あとは息子さんのこともよく書かれてた。可愛くて仕方ないって感じがあふれてて、わがままになってほしくないと思ってらしたみたいだけど(親としては当然思いますよね)、あんなに可愛がっていてはまぁ、無理かなぁって。とはいえ今はお母さまの後を継いで立派に「サクラプロダクション」を経営されているようだ。
さくらさんはとても忙しい人なのに、合間を縫ってはいろんなところに出かけて行くアクティブな人で、「まる子」の「めんどくさがり」のイメージと違った。
「まる子」もまんま「さくらさん」というわけではないんだなぁって、当たり前なんだけど実感。
漫画家だけど、漫画業界以外の人ともいろいろお付き合いがあって、きっと一緒にいたら楽しい人だから人脈が広がっていくのね。
短くてあっという間に読んじゃうし、あの「まる子」のシニカルさも全然感じられなくて、読み終わった直後はちょっと物足りない気がした。
でも、不思議とエッセーを土台に娘と話が弾むんだよねぇ、これが。
さくらさんの持つ不思議な魅力に知らない間に取り込まれているのかもしれない。